
免許返納を考えてるんだけど、身分証明書がなくなるのは困るなぁ。それに、ただ運転できなくなるだけで、何か損した気分…。返納したら何か『いいこと』はないのか?

パパさん、その認識はもったいないです!実は、返納と同時に『運転経歴証明書』を作れば、身分証になるだけでなく、タクシー割引やホテル優待など、驚くほど沢山の特典が受けられるんです。まさに『水戸黄門の印籠』のような最強カードなんですよ!
「免許証がなくなる=身分証がなくなる」と思って、返納をためらっている方は非常に多いです。
しかし、免許返納後に申請できる「運転経歴証明書」を持っていれば、マイナンバーカード代わりになるだけでなく、シニアライフをお得に楽しむためのパスポートになります。
この記事では、知っている人だけが得をする「運転経歴証明書」の3大メリットと、絶対に失敗しない発行手続きについて解説します。
そもそも「運転経歴証明書」とは?(最強の身分証)

運転経歴証明書とは、過去5年間の運転経歴を証明するカードです。
見た目は運転免許証とそっくりですが、以下の点が大きく異なります。
メリット:有効期限がない(永年有効)
運転免許証には更新(3年〜5年)がありましたが、運転経歴証明書には有効期限がありません。
一度作ってしまえば、住所変更などがない限り、生涯使える「永年有効な公的身分証明書」になります。
※銀行口座の開設や、携帯電話の契約など、免許証と同じように本人確認書類として利用可能です(ただし、発行から10年以上経過するなど写真が著しく古い場合、金融機関によっては再交付を求められることがあります)。
注意点:運転はできません
当然ですが、これを携帯していても車は運転できません。
あくまで「経歴」を証明するものです。
知らなきゃ損!持ってるだけで得する「特典」

このカードの真価は、提示するだけで受けられる「特典(高齢者運転免許自主返納サポート)」にあります。
検索でもよく参照される主要な特典を、以下の表にまとめました。
| 特典ジャンル | 具体的なメリットの例 | 備考 |
|---|---|---|
| 交通機関 | タクシー運賃 10%割引 バス回数券の進呈・運賃半額 | 最も利用頻度が高い特典です。 |
| お買い物 | デパート等の配送料割引 購入代金の5%OFF | 一部の百貨店やスーパーで実施。 |
| 飲食店 | ソフトドリンク1杯無料 食事代金の割引 | 家族との食事でも使えます。 |
| 金融・その他 | 定期預金の金利優遇(+0.05%〜0.1%) 美術館・ホテルの割引 | 信用金庫などで実施が多いです。 |
※特典内容は自治体や協賛店によって異なります。
「高齢者運転免許自主返納サポート協議会」等のステッカーがあるお店が目印です。

これらは「自分から提示」しないと適用されないケースがほとんどです。財布に入れておき、支払いの時にとりあえず見せてみるのがコツですよ!
【手続きガイド】手数料は?いつまで申請できる?

「欲しい!」と思ったら、すぐに手続きしましょう。
特に手数料は免許更新よりも安く設定されています。
申請できる場所
管轄の警察署、運転免許センター、または免許更新センター。
申請できる期間
- 原則:免許返納(申請取消)と同時。
- 後日申請:返納してから(または免許失効から)5年以内なら申請可能です。
※5年を過ぎると二度と作れなくなるので注意!
必要なもの・手数料
- 申請用写真: 1枚(縦3cm×横2.4cm)。
※免許センターならその場で撮影できる場合も。 - 手数料: 1,100円。
※多くの自治体で1,100円が標準です(2025年現在)。
※郵送での申請や交付を希望する場合、別途通知手数料等がかかる場合があります。
最新情報は各県警ホームページで確認してください。 - 住民票などの身分証:
免許返納と同時の場合は不要(免許証が身分証になるため)。後日申請の場合は必要です。
浮いた維持費と「お得な特典」で、次の自由を手に入れよう

免許を返納すると、年間30万円〜50万円かかっていた車の維持費(ガソリン、保険、税金、車検)が浮きます。
さらに、この証明書でタクシーやバスも安く乗れます。
浮いたお金をただ貯金するのも良いですが、「新しい自由」に投資しませんか?
- WHILL(ウィル):
免許不要で歩道を走れる、デザイン性の高いモビリティ。 - シニアカー:
買い物に便利な電動カート。
これらは維持費がほとんどかかりません(電気代は月数十円〜)。
「お得になった分で、もっと気楽に出かけよう!」と提案すれば、親御さんも前向きに検討してくれるはずです。
▼ 維持費ゼロで乗れる!おすすめモビリティ5選 ▼

よくある質問 Q&A:困った時はどうする?
運転経歴証明書について、多くの人が疑問に思うポイントをまとめました。
これらを知っておくと、いざという時に役立ちます。
Q1. 本人が病気で警察署に行けない場合は?
A. 「代理人申請」が可能です。
原則は本人申請ですが、病気や怪我で入院中など、やむを得ない事情がある場合に限り、親族による代理申請が認められています。
※委任状、代理人の身分証、本人の写真、医師の診断書などが必要になります。事前に管轄の警察署へ電話で相談することをおすすめします。
Q2. 住所が変わったら手続きは必要?
A. 必要です(記載事項変更届)。
運転免許証と同じように、引越しをした際は新住所の警察署で住所変更の手続きを行ってください。
これをしないと、本人確認書類として使えない場合があります。
Q3. マイナンバーカードと何が違うの?
A. 「特典の有無」が最大の決定的な違いです。
どちらも公的な身分証として使えますが、タクシー割引や店舗での優待が受けられるのは「運転経歴証明書」だけです。
- マイナンバーカード:
公的証明書のコンビニ取得、健康保険証利用などが可能。 - 運転経歴証明書:
民間サービスの割引特典が豊富。
両方持っておくのが、シニアライフにおいては最強の組み合わせです。
Q4. 認知症と診断された後でも申請できる?
A. 状況によります。
免許の返納(申請取消)自体は可能ですが、運転経歴証明書の交付には「申請の意思確認」が必要です。
意思疎通が難しい場合は交付されないケースもあるため、最寄りの警察署・免許センターの窓口でご相談ください。
意外と知らない?証明書が「使えない」ケースに注意

万能に見える運転経歴証明書ですが、ごく一部、対応していないケースがあります。
- パスポートの申請
パスポートセンターによっては、運転経歴証明書単体では本人確認書類として認められず、戸籍謄本+もう1点の書類が必要になる場合があります。 - 一部のネット銀行・証券口座開設
最新のeKYC(スマホでの本人確認)システムに対応していない金融機関が稀にあります。
とはいえ、対面での銀行窓口や携帯ショップ、区役所の手続きでは問題なく使えることがほとんどですので、過度な心配は不要です。
まとめ:これは「運転卒業証書」。必ず発行しよう!
運転経歴証明書は、長年安全運転に努めてきた親御さんへの「卒業証書」であり、これからのシニアライフをお得に楽しむための「プラチナチケット」です。
- 身分証として一生使える。
- タクシーや買い物の割引が受けられる。
- 手数料はたったの1,100円。
作らない理由は一つもありません。
免許返納の手続きに行く際は、必ず「経歴証明書もお願いします」と伝えて、その場で発行してもらいましょう!

よし、これは絶対に作らなきゃ損だな。
親父にも『水戸黄門の印籠みたいなカードが貰えるぞ』って教えてあげるよ!

その例え、シニア世代には一番刺さります(笑)。ぜひ、返納とセットで手続きを済ませてきてくださいね!
▼免許返納の全体的な流れや、他のステップについて知りたい方はこちら▼



