「足腰が弱ってきた親に、楽に移動できる『WHILL(ウィル)』などの電動車椅子を勧めてみたんだけど…」

『そんな楽をしたら、足がどんどん弱ってしまう! 歩けるうちは自分の足で歩くんだ!』って、頑なに拒否されちゃってさ…。言ってることは正論なんだけど、坂道でふらついているのを見ると心配なんだよね。

なるほど、親御さんのその意欲、素晴らしいです! 実はシニア世代には「楽をする=悪(廃用症候群になる)」と考える方がとても多いんです。そんな親御さんにこそ教えたい、『歩くことを諦めさせない』魔法のツールがあるんですよ。
「電動車椅子はまだ早い!」歩きたい派の親に贈る、足が弱らない「ロボット歩行車」という選択それが、今回ご紹介する「ロボットアシスト歩行車(電動歩行器)」です。
これは「乗って移動する」のではなく、「自分の足で歩くのを、ロボットが手助けしてくれる」という、まさに「歩きたい派」のための次世代モビリティ。
もちろん、消費税がかからない「非課税対象」であり、条件を満たせば介護保険での格安レンタルも可能です。
この記事では、WHILLを断った親御さんでも「これなら使いたい!」と目が輝く、ロボットアシスト歩行車の魅力と、失敗しない選び方について徹底解説します。
「楽をすると足が弱る」は正しい?親の本音とジレンマ

親御さんが電動車椅子(シニアカー)を拒否する最大の理由は、「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」への恐怖です。
「使わなければ、機能は衰える」。
これは医学的にも正しく、整形外科医やリハビリ専門職も「歩けるうちは可能な限り歩きましょう」と指導することが一般的です。
しかし、現実は過酷です。
- 重い荷物(米や水)を持っての帰り道
- 家の近くの急な坂道
- ちょっとした段差でのつまずき
「歩きたい気持ち」はあるのに、「体力と環境」が追いつかず、結果的に「転ぶのが怖いから出かけない」と家に引きこもりがちになってしまうのが一番の問題です。
これでは本末転倒ですよね。
そこで提案したいのが、「座って楽をする(車椅子)」のではなく、「歩く負担を半分にする(ロボット歩行車)」という選択肢です。
電動自転車の歩行器版!「ロボットアシスト歩行車」とは?

「ロボットアシスト歩行車」を簡単に説明すると、
電動アシスト自転車の「歩行器バージョン」です。
見た目は一般的な手押し車(シルバーカー)に見えますが、タイヤの中にモーターと6軸モーションセンサー等が内蔵されており、人の動きや路面状況に合わせて「押す力」や「ブレーキ」を自動で制御してくれます。
ここが普通の歩行器と違う!3つの「ロボット機能」
- 上り坂のアシスト(重くない!)
坂道に入るとセンサーが傾斜を感知。「グイグイ」と引っ張ってくれるようなパワフルなアシストが働き、平らな道と同じ力で登れます。 - 下り坂の自動ブレーキ(速すぎない!)
シニアにとって一番怖いのが下り坂。手を離しても勝手に転がっていかないよう、自動で減速ブレーキがかかり、ゆっくりとした安全な速度をキープします。 - つまずき・転倒防止
路面の状況を検知し、バランスを崩して急加速しそうになると自動停止機能が働きます。

ただのタイヤ付きの台車とは全く別物です。まるで『優しい付き添い人』が、常に手を添えて支えてくれているような安心感があるんですよ。
坂道も怖くない!日本のメーカー「RTワークス」の実力

このジャンルで圧倒的なシェアと信頼を誇るのが、日本のメーカーRT.WORKS(RTワークス)が開発した「RT.2」などのシリーズです。
おすすめモデル:RT.2(RTワークス)
- 特徴:
ロボット技術を搭載しながら、デザインはシンプルでスタイリッシュ。「いかにも介護用品」という見た目ではないため、おしゃれな親御さんでも抵抗なく使えます。 - 価格:
新品購入で12万円〜13万円前後(非課税)。 - 重量: 約9kg。
- バッテリー:
リチウムイオンバッテリー搭載(連続歩行4時間程度)。
「片流れ防止」が地味にすごい!
歩道には水はけを良くするために少し傾斜(横勾配)がついています。
普通の歩行器だと、重力で車道側に流されてしまい、腕が疲れます。
しかしRT.2は、ジャイロセンサーが傾きを検知し、ハンドルを軽く握っているだけで真っ直ぐ進むようにモーター制御してくれます。
これが「散歩が疲れない」最大の理由です。
家族も安心「GPS見守り」オプション
最新のモデルやレンタルプランによっては、GPS機能を追加できるものがあります。
「散歩に行ったきり帰ってこない」という認知症リスクへの対策としても有効です。
【損しない】買うよりお得?「介護保険レンタル」の仕組み

ロボットアシスト歩行車は、高機能なぶん、購入すると10万円以上します。
しかし、条件を満たせば介護保険を使って、月額レンタルで利用できる可能性が高いです。
レンタルの目安費用
- 通常レンタル価格: 月額 4,000円〜5,000円程度
- 介護保険適用後(1割負担): 月額 400円〜500円程度
※所得に応じて2割〜3割負担の場合があります。
借りられる条件(要介護度)
ここが重要なポイントです。
電動車椅子(WHILLなど)は原則「要介護2以上」でないと保険レンタルが難しいのに対し、歩行器は「要支援1・2」や「要介護1」といった軽度の方でもレンタル対象になりやすい種目です。
「まだ歩けるけど、少し不安」という段階の方こそ、ケアマネジャー(介護支援専門員)に相談してみてください。
「転倒予防のために必要」と認められれば、ワンコインで最新ロボットが使えます。
【徹底比較】「WHILL」と「ロボット歩行車」どっちを選ぶべき?

ここで迷うのが、「結局、WHILL(電動車椅子)とどっちがいいの?」という点です。
結論から言うと、この2つは「目的」が全く違います。
以下の比較表で、親御さんがどちらのタイプか診断してみましょう。
| 比較項目 | 🤖 ロボットアシスト歩行車 (RT.2など) | ♿️ 次世代モビリティ (WHILL) |
|---|---|---|
| おすすめな人 | 「まだ自分の足で歩きたい!」 | 「長距離の移動を楽しみたい!」 |
| 主な目的 | リハビリ・健康維持・近所の買い物 | 旅行・広い公園・通院・外出の楽しみ |
| 移動距離 | 半径500m〜1km程度(自分の体力次第) | 数キロ〜十数キロ(バッテリー次第) |
| 坂道対応 | 楽に登れるが、歩く体力は必要 | 座っているだけでスイスイ登れる |
| 身体への負担 | 適度な運動になる | 疲れにくい(体力温存できる) |
| 介護保険 | 要支援1〜レンタル可 | 原則、要介護2〜 |
| 親への殺し文句 | 「散歩がもっと楽しくなるよ」 | 「孫と一緒に旅行に行けるよ」 |
結論:両方あるのが最強
- 普段の買い物や散歩 👉 ロボット歩行車で健康維持。
- 家族旅行や、ちょっと遠くの病院 👉 WHILLで快適移動。
「WHILLを買うと歩けなくなる」のではなく、「歩くための道具(歩行車)」と「移動するための道具(WHILL)」を使い分けるのが、これからの賢いシニアライフです。
正直レビュー:デメリットはあるの?
良いことばかりではありません。
導入前に知っておくべき注意点(デメリット)も正直にお伝えします。
- 重量がある(約9kg)
モーターやバッテリーを積んでいるため、普通のシルバーカー(3〜5kg)より重いです。押している時はアシストで軽いですが、「持ち上げて玄関の段差を超える」「車のトランクに積む」という動作は、高齢者一人では難しい場合があります。 - 充電が必要
スマホと同じで、定期的な充電が必要です。充電を忘れて出かけると、ただの重い歩行器になってしまいます。 - 雨ざらし厳禁
防水性能はありますが、精密機械なので屋外放置はNGです。屋内で保管するスペースが必要です。
まとめ:歩く自信を取り戻すことが、一番の健康法
親御さんが「WHILLはいらない、歩きたい」と言った時、それは「まだ老け込みたくない」という心の叫びでもあります。
その気持ちを否定せず、応援してくれる「ロボットアシスト歩行車」は、きっと最高のプレゼントになるはずです。
もし親御さんが、
「最近、坂道がしんどくて散歩をサボりがちだな…」
とこぼしていたら、ぜひこの「RT.2」を提案してみてください。
「これなら、自分の力でどこまでも行ける!」
そう言って自信を取り戻した親御さんの顔は、何にも代えがたい親孝行になりますよ。
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