「免許を返納したのはいいけど、実家は最寄りのスーパーまで5kmもある田舎なんだ…」

母さんに電話したら『あるもので適当に食べてるから大丈夫』って言うんだけど、冷蔵庫を見たら漬物と古くなったご飯しかなかったんだよ。ネットスーパーもエリア外だし、どうすればいいんだ…。

パパさん、それは典型的な「買い物難民」の入り口です! 田舎での免許返納は、単なる不便さだけでなく「栄養失調」や「孤立」に直結する命の問題です。都市部とは違う、地方ならではの「兵站(へいたん)ライン」を確保しましょう!
都市部であれば「イオンなどのネットスーパー」や「UberEats」が使えますが、地方や山間部ではそうはいきません。
しかし、諦める必要はありません。
日本の地方には、過疎地を支え続けてきた最強のインフラがあります。
この記事では、ネットスーパーが来ない地域でも使える「食料確保の3つの命綱」と、賢い組み合わせ方を紹介します。
「あるもので済ませる」が一番危ない!田舎の低栄養リスク
農林水産省の定義では、「店舗まで500m以上かつ車を持たない人」を食料品アクセス困難人口(買い物難民)と呼びます。
地方の実家は、ほぼこれに当てはまるのではないでしょうか。
高齢の親御さんは、「子供に迷惑をかけたくない」という思いから、SOSを出さずに我慢しがちです。
- 「パンと牛乳だけでいいわ」 → タンパク質不足で筋肉が落ちる(フレイル)
- 「重いから水やお米は買わない」 → 脱水症状のリスク
- 「誰とも会話せずに1日が過ぎる」 → 認知機能の低下
まずは、「なんとかなる」ではなく「仕組みを作らないと危ない」という認識を親子で共有することがスタートです。
命綱①:日本の田舎を網羅する最強インフラ「生協(コープ)」

ネットスーパーが「エリア外」と表示される地域でも、生協(コープ)なら配達可能というケースは非常に多いです。
なぜなら、生協は利益重視の一般企業とは異なり、組合員の生活を支えることを目的とした組織だからです。
地方におけるコープの「3つの凄み」
1. 圧倒的なカバー率(山間部もOK)
軽トラックが入れる道なら、山奥の集落でも届けてくれることが多いです。
「うちは田舎だから…」と諦める前に、まずはエリア確認を。
関東・信越エリアなら「コープデリ」、関西や地方ごとに地域の生協が根付いています。
2. 「見守り」としての機能
毎週同じ曜日の同じ時間に、同じ担当者が来ます。
「郵便受けに新聞が溜まっている」「チャイムを鳴らしても応答がない」といった異変に気づき、連絡してくれる「地域見守り協定」を結んでいる生協も多いです。
3. 重いものを運ぶプロ
お米(5kg)、水(2L×6本)、トイレットペーパーなど、車なしでは不可能な買い物を一手に引き受けてくれます。

親御さんがスマホを使えなくても大丈夫。「紙のカタログ」を見て、電話で注文したり、注文用紙を渡すだけのアナログ注文ができるのも、高齢者には嬉しいポイントです。スマホ操作を覚えるストレスがありません。
▼利用のポイント
「個配(こはい)」の手数料がかかりますが、多くの生協には「シルバー割引」や「ふれあい割引」(障害者手帳をお持ちの方など)があり、配送料が無料または半額になる制度があります。
必ず申請しましょう。
命綱②:見て買う楽しさが届く「移動スーパー(とくし丸など)」

生協は「注文して翌週届く」システムですが、「今日食べたいもの」や「お刺身などの生鮮食品」を見て買いたいという欲求には、移動スーパーが最適です。
特に全国で展開している「とくし丸」などが有名ですが、地域のスーパーが独自に行っている場合もあります。
移動スーパーのメリット
- 「選ぶ」楽しみがある:
軽トラックに400品目以上の商品が積まれており、実物を手にとって選べます。 - 会話が生まれる:
販売パートナー(ドライバー)や、集まってきた近所の人との会話が、高齢者の孤立を防ぎます。 - 玄関先まで来る:
家の前まで来てくれるので、足腰が弱っていても買い物が可能です。
注意点:価格について
多くの移動スーパーでは、店頭価格に「+10円〜20円」程度の手数料が上乗せされています。
しかし、タクシーでスーパーに行く往復料金(数千円)を考えれば、数百円の手数料は「安すぎる必要経費」です。

なるほど。「高いからダメ」じゃなくて、「ガソリン代やタクシー代より安い」って説明すれば、母さんも納得してくれそうだ!
命綱③:自治体の「足」を使い倒す(デマンドタクシー)

「買う」だけでなく、たまには「外に出る」ことも重要です。
多くの過疎地域では、路線バスの廃止に伴い「デマンドタクシー(予約制乗合タクシー)」や「コミュニティバス」が導入されています。
普通のタクシーとは違うの?
- 要予約:
電話で「〇〇時に自宅へ」と予約が必要です。 - 低料金:
自治体が補助しているため、1回300円〜500円などの定額で乗れることがほとんどです。 - ドア・ツー・ドア:
自宅の玄関から、病院やスーパーの入り口まで送迎してくれます。
これらは、親御さん自身が情報を掴むのが難しいため、家族が自治体のホームページや役場の窓口で調べてあげる必要があります。
「〇〇市 移動支援」「〇〇町 デマンドタクシー」で検索してみてください。
まとめ:週1回の「届く楽しみ」が親を元気にする
免許返納後の食料確保は、どれか一つに頼るのではなく、組み合わせるのが正解です。
| サービス | 用途 | おすすめの使い分け |
| 生協(コープ) | ベース(備蓄) | お米、水、調味料、冷凍食品、日用品など重いもの・かさばるもの。 |
| 移動スーパー | 楽しみ(生鮮) | お刺身、お惣菜、パン、お菓子など、その日見て食べたくなったもの。 |
| デマンド交通 | お出かけ | 月に数回、病院のついでにスーパーや銀行へ行く時に利用。 |

まずは「生協」の資料請求をして、カタログを親御さんと一緒に眺めることから始めてみませんか?「美味しいものが届く」というイベントが週に1回あるだけで、親御さんの生活にハリが出ますよ!
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