
WHILLやシニアカーが便利なのは分かったけど、やっぱり費用が心配だなぁ…。数十万円もするし、もし事故でも起こしたらどうなるんだろう。

その不安はとても大切です。
シニアカーやWHILLは購入するとまとまった費用がかかりますが、条件によっては介護保険レンタル、自費レンタル、自治体の助成制度などを利用できる場合があります。
また、事故に備える保険も、現在加入している火災保険や自動車保険の特約で対応できる場合もあれば、専用サービスを検討した方がよい場合もあります。
この記事では、購入前に確認したい「お金と制度」を、介護保険・補助金・中古購入・保険の順に整理していきます。
シニアカーやWHILLは、親御さんの自由な移動を支える便利な選択肢ですが、導入にはそれなりの費用がかかります。
「高すぎて買えない」と諦める前に、まずは利用できる制度や選択肢を確認してみましょう。
シニアカーやWHILLには、購入、自費レンタル、介護保険レンタル、中古購入など、複数の導入方法があります。
ただし、介護保険や自治体補助金は、本人の要介護度、身体状況、住んでいる自治体、販売店・レンタル事業者によって利用条件が変わります。
また、公道や歩道で使用する以上、万が一の接触事故への備えも重要です。
この記事では、シニアカー・WHILLに関わる費用と制度を、購入前に確認しやすい順番で整理します。
【結論】シニアカー・WHILLの費用を抑える主な選択肢

シニアカーやWHILLを利用する方法は、大きく分けると次の4つです。
| 方法 | 向いている人 | 費用の考え方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 介護保険レンタル | 要介護認定があり、福祉用具貸与の対象になる可能性がある人 | 利用者負担は原則1〜3割 | 要介護度や身体状況、ケアプランによって可否が変わる |
| 自費レンタル | まず短期間試したい人、介護保険対象外の人 | 月額・日額で借りる | 長期利用では購入より高くなる場合がある |
| 新品購入 | 長く使う予定があり、好みのモデルを選びたい人 | 本体価格・バッテリー・保険・保管用品を含めて考える | 初期費用が大きい |
| 中古購入 | 初期費用を抑えたい人 | 新品より安い場合がある | バッテリー劣化、保証、整備状態の確認が重要 |
まず確認したいのは、介護保険レンタルの対象になるかどうかです。
対象外の場合でも、自費レンタルで試したり、購入時に自治体の助成制度がないか確認したりする方法があります。
まず確認したい判断フロー
シニアカーやWHILLの費用で迷ったら、次の順番で確認すると整理しやすくなります。
- 要介護認定を受けているか
- 担当ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談できるか
- 介護保険レンタルの対象になるか
- 対象外なら自費レンタルで試せるか
- 購入する場合、自治体の助成制度があるか
- 中古を選ぶ場合、バッテリーと保証を確認できるか
- 利用開始前に保険の補償内容を確認したか
この順番で確認すれば、「買ってから制度が使えないと分かった」「保険が対象外だった」「中古でバッテリー交換費用がかかった」といった失敗を避けやすくなります。
介護保険レンタルが使えるケース・使えないケース

シニアカーやWHILLのような電動車いすは、介護保険の福祉用具貸与の対象になる場合があります。
介護保険を利用できる場合、利用者負担は原則1割〜3割です。
ただし、誰でも自由に借りられるわけではありません。
原則は要介護2以上が目安
介護保険の福祉用具貸与では、車いすや電動車いすは、原則として要介護2以上の方が対象になりやすい種目です。
要支援1・2、要介護1の方は、原則として給付対象外とされる種目に該当します。
そのため、「介護認定を受けているから借りられる」とは考えず、まずは担当ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してください。
要支援・要介護1でも例外的に認められる場合がある
要支援1・2や要介護1の方でも、身体状況や生活環境によっては、例外的に福祉用具貸与が認められる場合があります。
ただし、医師の所見、サービス担当者会議、ケアマネジャーによる判断、市区町村への確認などが必要になることがあります。
判断は自治体や本人の状態によって異なるため、記事だけで判断せず、ケアマネジャーや市区町村の窓口へ確認してください。
WHILLの介護保険レンタルは購入用モデルと違う場合がある
WHILLには介護保険レンタルに対応する機種がありますが、購入用モデルと対象機種・仕様・料金が異なる場合があります。
また、対象機種や料金は変更される可能性があります。
購入用のModel C2・F・R・Sと、介護保険レンタルで選べる機種を同じものとして考えず、最新情報はWHILL公式、レンタル事業者、ケアマネジャーへ確認してください。
WHILLの購入用モデルとレンタル対象機種の違いを確認したい方は、全モデル比較記事も参考にしてください。
まず相談する順番
- 担当ケアマネジャー、または地域包括支援センターへ相談する
- 電動車いす・シニアカーが必要な理由を整理する
- 介護保険レンタルの対象になるか確認する
- 対象機種・月額負担・保守内容を確認する
- 購入、自費レンタル、介護保険レンタルを比較する
まだ担当ケアマネジャーがいない場合は、地域包括支援センターや自治体の高齢福祉窓口に相談してください。
地域の相談先を探したい場合は、「シニアのあんしん相談室」などで情報を確認する方法もあります。
購入する場合は自治体の助成制度も確認する

介護保険レンタルではなく購入を検討している場合は、自治体独自の助成制度がないか確認しましょう。
ただし、電動車いすやシニアカーの購入助成は、すべての自治体で実施されているわけではありません。
制度があっても、次のような条件が付く場合があります。
- 年齢条件
- 障害者手帳や要介護認定の有無
- 運転免許返納の有無
- 所得制限
- 購入前申請が必要
- 指定販売店での購入が必要
- 年度予算がなくなり次第終了
そのため、ネット上の古い情報だけで判断せず、自治体の公式サイトや高齢福祉課、障害福祉課へ確認してください。
探し方
検索する場合は、次のようなキーワードを使うと見つけやすくなります。
- 「〇〇市 電動車いす 購入 助成」
- 「〇〇市 シニアカー 補助金」
- 「〇〇市 電動カート 購入費 助成」
- 「〇〇市 高齢者 移動支援 補助」
- 「〇〇市 免許返納 シニアカー 補助」
電話で問い合わせる場合は、「高齢者向けの電動車いす・シニアカーの購入補助はありますか?」と聞くと伝わりやすいです。
中古購入の落とし穴|安さだけで選ばない

新品購入が難しい場合、中古のシニアカーや電動車いすを検討する方法もあります。楽天やAmazonなどで中古車を探す手もありますが、個人出品や保証なしの商品は特に注意が必要です。
中古購入で最も注意したいのが、バッテリーと整備状態です。
見た目がきれいでも、バッテリーが劣化していると、購入後すぐに交換費用が発生する可能性があります。
バッテリーの寿命は、使用頻度、保管環境、気温、充電回数などによって変わります。
特にWHILLの交換用バッテリーは高額になるため、中古購入時にはバッテリー状態を確認しましょう。
※WHILLのバッテリー価格は変更される可能性があります。購入前に公式サイトまたは販売店で最新価格を確認してください。
中古購入時のチェックリスト
- バッテリーの状態や交換時期が明記されているか
- バッテリー性能の確認結果があるか
- タイヤの摩耗やひび割れがないか
- 整備履歴が確認できるか
- 保証期間があるか
- 販売店に修理・点検を相談できるか
- 試乗や動作確認ができるか
- 取扱説明書や充電器など付属品がそろっているか
「現状渡し」「保証なし」「バッテリー状態不明」の格安品は、購入後の修理費を含めると結果的に高くなる可能性があります。
できれば、専門店が整備した保証付き中古品を選びましょう。
WHILLのバッテリー交換費用や5年間の維持費を詳しく知りたい方は、WHILL維持費の記事もご覧ください。
事故に備える保険の確認も忘れずに

シニアカーやWHILLは、自動車のような自賠責保険への加入義務はありません。
一方で、歩行者や自転車、車、店舗の設備などに接触して、相手にケガや損害を与えてしまう可能性はあります。
そのため、利用開始前に保険の補償内容を確認しておくと安心です。
まずは現在加入している保険を確認する
本人や家族が加入している火災保険、自動車保険、クレジットカード付帯保険などに、個人賠償責任補償が付いている場合があります。
ただし、契約内容によって、補償対象者、別居親族の扱い、対象となる事故、補償限度額、示談交渉サービスの有無は異なります。
保険会社へ確認したい項目は次のとおりです。
- シニアカーや電動車いすの利用中の事故も補償対象になるか
- 利用者本人が補償対象者に含まれるか
- 別居している親も対象になるか
- 補償限度額はいくらか
- 示談交渉サービスが付いているか
- 飲酒や重大な過失がある場合の扱い
- 車体本体の破損は補償されるか
保険証券を見ても分からない場合は、保険会社や代理店へ直接問い合わせましょう。
現在加入している保険内容を確認したい場合は、火災保険や自動車保険の見直しサービスを利用する方法もあります。
>> 【インズウェブ】火災保険の一括見積もりで「個人賠償特約」を確認する(無料)
専用保険・メーカーのサポートサービスも選択肢
現在の保険で十分に備えられない場合は、メーカーや販売店が案内している保険・サポートサービスを確認する方法もあります。
たとえばWHILLでは、購入者向けに保険やロードサービスを含む有料サービスが用意されています。
一般的な個人賠償責任補償と、メーカーのサポートサービスでは、対象範囲や補償内容が異なります。
料金だけでなく、次の点も比較しましょう。
- 相手への賠償
- 利用者本人のケガ
- 車体本体の破損
- 故障時のロードサービス
- 家族への見守り・通知機能
- サービス対象機種
重い荷物や見守りサービスも組み合わせる
シニアカーを使えば外出しやすくなりますが、重い米や水を毎回運ぶのは負担になる場合があります。
その場合は、ネットスーパーや宅配サービスを併用することで、無理な外出や荷物運搬を減らせます。
重いお米や水は「イトーヨーカドーのネットスーパー(IYNS by ONIGO)」などを活用するのも選択肢です。
また、外出時の迷子や緊急時が心配な場合は、GPS見守りサービスを検討する方法もあります。
シニアカー・WHILLのお金と制度に関するFAQ
Q1. WHILLは介護保険でレンタルできますか?
A. 介護保険レンタルの対象になる場合があります。
ただし、対象機種や仕様は購入用モデルと異なる場合があり、要介護度や身体状況、ケアプランによって利用可否が変わります。まずはケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談しましょう。
Q2. 要介護1でもシニアカーを介護保険で借りられますか?
A. 要支援1・2や要介護1の方は、車いす・電動車いすなどの福祉用具貸与が原則対象外になる場合があります。
ただし、身体状況などによって例外的に認められるケースもあるため、ケアマネジャーや市区町村へ確認してください。
Q3. シニアカー購入に補助金はありますか?
A. 自治体によっては、電動車いすやシニアカーの購入助成を行っている場合があります。
ただし、全国一律の制度ではなく、年度や予算、対象条件によって変わります。お住まいの自治体の高齢福祉課・障害福祉課へ確認してください。
Q4. 中古のシニアカーを買うときの注意点は?
A. バッテリー状態、整備履歴、保証の有無、タイヤやブレーキの状態、充電器などの付属品を確認してください。
保証なしの個人売買は、購入後に修理費がかかるリスクがあります。
Q5. シニアカー利用中の事故は火災保険や自動車保険で補償されますか?
A. 個人賠償責任補償が付いていれば対象になる可能性がありますが、契約内容によって異なります。
シニアカーや電動車いす利用中の事故が対象になるか、別居の親も対象になるか、保険会社へ確認してください。
Q6. WHILL購入後のバッテリー交換費用も考えた方がいいですか?
A. はい。バッテリーは消耗品のため、長く使う場合は交換費用も含めて考える必要があります。
使用頻度や保管環境によって交換時期は変わるため、購入前に販売店や公式情報で確認しましょう。
まとめ:シニアカー・WHILLは「制度・費用・保険」を確認してから選ぼう
シニアカーやWHILLは、親御さんの外出を支える大切な移動手段になります。
ただし、購入価格だけを見て判断すると、あとから「介護保険レンタルの対象だった」「補助金を申請できた」「保険の対象外だった」「中古のバッテリー交換費用が高かった」と後悔する可能性があります。
購入やレンタルを決める前に、次の順番で確認しましょう。
- 介護保険レンタルの対象になるか
- 自費レンタルで試せるか
- 自治体の助成制度があるか
- 中古購入の場合、バッテリーと保証に問題がないか
- 現在加入している保険で事故に備えられるか
- 保管場所と充電環境を確保できるか
購入前には、保管場所と充電環境も確認しておきましょう。
制度は自治体や本人の状態によって変わるため、記事だけで判断せず、ケアマネジャー、地域包括支援センター、自治体窓口、販売店、保険会社へ確認することが大切です。
費用を抑えながら安心して使うためには、「安く買う方法」だけでなく、「安全に使い続けるための備え」まで含めて検討しましょう。

なるほど。まずは介護保険レンタルの対象になるか、ケアマネジャーか地域包括支援センターに相談するのが先なんだね。保険証券も確認してみるよ。

その順番が安心です。購入・レンタル・補助金・保険を一つずつ確認すれば、あとから慌てるリスクを減らせます。親御さんの生活環境に合う方法を選んでいきましょう。
▼免許返納の流れや家族で進める手順を確認したい方はこちら▼

免許返納の流れや家族で進める手順を確認したい方は、上の記事も参考にしてください。


