「免許返納の代わりに、奮発してWHILLをプレゼントしたんだ。最初は喜んでたのに、最近ちっとも乗ってないみたいで…」

実家の玄関を見たら、WHILLにホコリ除けの布がかけられて、その上に回覧板が置いてあったんだよ(泣)。「なんで乗らないの?高いんだよ!」って言いたくなるのを必死に我慢したけど、どうすればいいんだ…。

分かります…。
でも、そこで「乗りなよ!」と押すのは、たいてい逆効果になりがちです。
親御さんが乗らなくなったのには、本人も言語化しにくい“見えない壁”があることが多いんですよね。
スタイリッシュな電動車椅子「WHILL(ウィル)」。
WHILLは公式にも「近距離モビリティ/電動車椅子」として案内されています。
この記事では、WHILLが高級な「床の間飾り」になってしまう心理的メカニズム(※個人差あり)と、そこから親を“もう一回使い始める”ための家族のアプローチをまとめます。
※体調・認知・視力・反射、住環境(坂・段差・混雑)によっては安全面の配慮が最優先です。不安があれば主治医・ケアマネ・取扱店にも相談してください。(最終更新:2025/12/30)
なぜ?親がWHILLに乗らなくなる「3つの心理的ハードル」

親御さんに「なんで乗らないの?」と聞いても、「今日は寒いから」「用事がないから」と、ふわっとはぐらかされることってありませんか。
でも、本音は別のところにある場合があります。
心理①:「まだ車椅子には乗りたくない」というプライド
WHILLはデザイン性が高いとはいえ、一般には「電動車椅子」と見られやすい。
ご近所さんの目(“弱ったと思われたくない”)が気になる人にとっては、想像以上の抵抗感になることがあります。
親の本音(例)
「これに乗って近所を走るのは、『私はもう弱った』って言って回るみたいで嫌だ」
心理②:一度「ヒヤッとした」恐怖体験
操作に慣れないうちは、段差でガタッとしたり、壁に寄りすぎたり、ブレーキが遅れた気がしたり…
小さな“ヒヤリ”が起きやすいです。
高齢者は反射神経の衰えを自覚していることも多く、たった一度の「怖い」が自信を一気に削ることがあります。
補足として、WHILLは「免許不要」で、道路交通法上は歩行者扱いとして案内されています。WHILL FAQ
また、警察庁は「電動車いすが歩行者扱いになる基準(最高速度6km/h以下など)」を示しています。警察庁
ただし、ルール上OKでも“本人が怖くない”とは限らないのが難しいところです。
心理③:そもそも「行く場所」がない
車があった頃は「遠くの店」「友人宅」など、行き先そのものが楽しみだった。
でもWHILLが得意な行動範囲(近距離)に、魅力的な目的地がないと「行かない」が合理的になってしまいます。WHILL
(参考:Model C2は理想条件で最大約20km走行、速度は前進最大6km/h。環境で変動します)
裏ワザ①:「孫」という最強の同乗者を使う

プライドと恐怖心をほどきやすい“きっかけ”として強いのが、「孫(またはペット)」です。
もしお孫さんがいるなら、帰省時にこう提案してみてください。
「おじいちゃん、WHILLに乗って〇〇(孫)と散歩してくれない? この子の歩くスピードに合わせてほしいんだ」
期待できる効果
- 「介護される人」から「手伝ってあげる人」へ
「足が悪いから乗る」だと刺さるプライドも、
「孫のペースに合わせるため」なら“役割”として受け取りやすいことがあります。 - 操作練習になる
会話しながら、まずは低速で「家の前を5分」みたいに小さく始めると、怖さを上書きしやすいです。
速度が速く感じる場合、WHILLは最高速度を下げる案内もあります(例:アプリで4km/hに制限できる旨の記載)。WHILL

お孫さんがいない場合は「犬の散歩」でもOK。最初は“成功体験を1回作る”のが大事です。
裏ワザ②:「目的地」を美味しいものに変える

「スーパーへの買い出し」は、ただの家事=労働。
これだと、WHILLに乗る動機になりにくいんです。
そこで、WHILLに乗る理由を「義務」から「楽しみ」に寄せましょう。
家族ができるサポート
実家の半径1〜2kmくらいで、「行ってみたい理由が立つ場所」を1つ探します。
(例:評判のパン屋、和菓子、季節の花がある公園)
そして、こう言います。
「あそこのクリームパン、評判らしいよ。WHILLなら行けそうだし、今度買ってきてよ」
ポイントは「買ってきて」と頼むこと。
親御さんは「まだ家族の役に立てる」という感覚を大事にしている場合があり、“自分のため”より動きやすいことがあります。
裏ワザ③:どうしてもダメなら「手放せる」と伝える

いろいろ試しても、どうしても乗らない場合もあります。
そのとき親御さんが内心いちばん気にしているのは、「子どもに高いお金を使わせてしまった」という罪悪感かもしれません。
そんな時は、あえてこう伝えるのが効くことがあります。
「無理して乗らなくていいよ。合わなかったら手放そう。売って、美味しいもの食べに行こう」
WHILLのリセールは「販路と状態で幅が大きい」
ここは、言い切りを避けたほうが安心です。
- Model C2の購入価格は、公式FAQ・案内で487,000円(非課税)とされています。
WHILL FAQ - 一方で中古は、個人売買の出品例が20万円台で見つかることもある一方、オークションの集計ではばらつきが大きい表示もあります(カテゴリ混在等の影響があり得ます)。
メルカリ - 買取は17.5万円の実績掲載例などもあり、販路(買取/個人売買)で差が出やすいです。
高く売れるドットコム
だから親御さんには、こう伝えるのが無難です。
- 「合わなかったら、手放す選択肢もある」
- 「値段は状態と販路で変わるから、必要なら相見積もりしよう」
“逃げ道”ができるとプレッシャーが抜けて、逆に「じゃあ、もう少し練習してみようかな」と戻ってくることもあります。

「高かったんだぞ」って圧をかけるより、「合わなかったら手放そう」で罪悪感を減らす。これ、家族の優しさとして効くことが多いです。
まとめ:焦らせないことが、一番の近道
WHILLが「床の間飾り」になってしまうのは、親御さんが“今の自分”と折り合いをつけようとしている途中、という見方もできます(もちろん個人差はあります)。
- プライドの壁: 「孫との散歩」など“役割”の名目を作る
- 目的の欠如: 「美味しいパン」など近距離の“ご褒美”を用意する
- 罪悪感の壁: 「合わなければ手放せる」と伝え、心の負担を軽くする
まずは今度の週末、カバーを外して、「一回だけ、家の前を5分散歩しよう」から始めてみませんか。
WHILLは逃げません。
親御さんのペースで、少しずつ生活の一部にしていけば大丈夫です。
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