
実家の親が、ついに免許返納を決めてくれた。
でも、車がなくなったら買い物はどうする? 手続きはどこで? 車の処分は? 次の移動手段は?
やることが多すぎて、何から手を付ければいいのか分からない…。

まずは全体像を整理しましょう。
親の免許返納は、運転をやめる手続きだけではありません。
車の処分、次の移動手段、買い物、通院、見守りまで考える必要があります。
ただし、順番を決めて一つずつ進めれば、家族だけで抱え込まずに準備できます。
この記事では、免許返納前後に家族が確認したいことを、ロードマップ形式で整理します。
親の免許返納は、単に「運転をやめる」だけではなく、その後の生活を再設計するスタートラインです。
この記事では、説得と心のケア、返納手続き、運転経歴証明書、車の扱い、移動手段、介護保険や保険、買い物・見守りサービスまで、家族が確認したいことを時系列で解説します。
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まず確認したい免許返納ロードマップ
親御さんが免許返納を決めたら、いきなり車を売ったり、次の乗り物を買ったりする前に、次の順番で確認しましょう。
| 段階 | やること | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 返納前 | 本人の気持ちを確認する | 不安・プライド・生活への影響 |
| 手続き前 | 返納場所と必要書類を確認する | 警察署・運転免許センター・代理申請の可否 |
| 返納時 | 運転経歴証明書を申請する | 本人確認書類として使えるか、特典があるか |
| 車の扱い | 売却・廃車・家族利用を検討する | 査定額、車検、保険、駐車場代 |
| 移動手段 | WHILL・シニアカー・公共交通を比較する | 体力、住環境、保管場所、費用 |
| 導入前 | 試乗・レンタル・保管場所を確認する | 玄関、段差、駐輪場、充電環境 |
| 生活支援 | 買い物・通院・見守りを整える | ネットスーパー、家族連絡、GPS・見守り |
免許返納は「運転をやめる手続き」だけではありません。
返納後の生活を困らせないために、移動手段、買い物、通院、見守りまでセットで考えることが大切です。
【Step 1】説得と心のケア:プライドを傷つけない話し方

まだ親御さんが迷っている場合や、返納直後に落ち込んでいる場合は、最初に気持ちのケアが必要です。
免許返納は、本人にとって「移動手段を失うこと」だけでなく、「自立を失うように感じること」もあります。
そのため、「危ないからやめて」と一方的に迫るのではなく、返納後も生活できる代替案を一緒に用意することが大切です。
話し合いでは、次のように進めると受け入れてもらいやすくなります。
- 車の傷やヒヤリハットを責めずに共有する
- 家族が心配している理由を具体的に伝える
- 返納後の買い物・通院・外出方法を先に用意する
- WHILLやシニアカー、タクシー、買い物サービスなどの選択肢を見せる
- 「運転をやめる」ではなく「安心して出かける方法を変える」と伝える
親御さんが長年運転してきた場合、車は単なる移動手段ではなく、生活の自由や自信そのものになっていることがあります。
だからこそ、返納を迫るだけではなく、「返納後も外出できる準備を家族で一緒に進める」という姿勢が大切です。
▼ 詳しい説得の流れはこちら ▼

【Step 2】手続き:返納場所と運転経歴証明書を確認する

親御さんの気持ちが固まったら、次は返納手続きです。
自主返納の申請場所は、警察署、運転免許センター、運転免許試験場などですが、受付場所・受付時間・必要書類は都道府県によって異なります。
手続きに行く前に、お住まいの都道府県警察の公式サイト、または最寄りの警察署へ確認してください。
代理申請はできる?
自主返納は本人申請が基本です。
ただし、都道府県によっては、親族などの代理人による申請が認められる場合があります。
代理申請には、委任状、本人の運転免許証、代理人の本人確認書類など、必要書類が指定されることがあります。
代理申請を考えている場合は、自己判断せず、事前に管轄の警察署や運転免許センターへ確認しましょう。
運転経歴証明書は返納と同時に申請するのがおすすめ
運転免許証を返納すると、これまで本人確認書類として使っていた免許証が使えなくなります。
その代わりになるのが、運転経歴証明書です。
平成24年4月1日以降に交付された運転経歴証明書は、運転免許証に代わる公的な本人確認書類として利用できます。
また、自治体や協賛事業者によっては、運転経歴証明書の提示でバス・タクシーの割引や店舗サービスを受けられる場合があります。
ただし、特典の内容は地域や事業者によって異なります。
また、自主返納から5年以上経過した場合など、運転経歴証明書の交付を受けられないケースがあります。
できれば、返納と同時に申請しておくと安心です。
▼ 運転経歴証明書の申請方法はこちら ▼

【Step 3】資金作り:乗らなくなる車の扱いを決める

免許返納後に車を運転しない場合は、車をどうするかも早めに考えておきましょう。
選択肢は、主に次の3つです。
- 買取業者に売却する
- 廃車にする
- 家族が引き継いで使う
まだ通院や買い物で車が必要な場合は、いきなり処分するのではなく、返納後の移動手段を決めてから売却時期を考えると安心です。
下取りだけで即決せず、複数の査定を比較する
車を売る場合は、ディーラー下取りだけで即決せず、買取専門店や一括査定サービスで相場を確認しておくと比較しやすくなります。
車種、年式、走行距離、状態、地域、時期によって査定額は変わるため、「高く売れる」とは限りません。
ただ、複数社の査定を比較することで、納得して売却しやすくなります。
売却益を、WHILLやシニアカー、タクシー、買い物サービスなど、返納後の生活費に充てる方法もあります。
査定額の目安を知りたい場合は、MOTA(モータ)の車一括査定などで複数社の見積もりを比較する方法もあります。
▼ 車を売却して返納後の資金を作る方法はこちら ▼

【Step 4】移動手段:返納後の「次の足」を選ぶ

免許返納後に一番困りやすいのが、買い物、通院、役所、銀行、散歩などの日常移動です。
車の代わりを考えるときは、単純に「どれが便利か」ではなく、親御さんの身体状況と生活環境に合うかで選びましょう。
主な選択肢は次のとおりです。
WHILL・電動車いす
一定の基準に適合する電動車いすは、道路交通法上、これを通行させている人が歩行者として扱われます。
免許不要で利用でき、歩道を中心に移動しやすいのが特徴です。
ただし、すべての電動モビリティが歩行者扱いになるわけではありません。
製品区分、最高速度、車体サイズ、使用場所を確認する必要があります。
また、玄関、段差、エレベーター、保管場所、充電環境の確認も必要です。
シニアカー・電動カート
荷物を載せやすく、安定感を重視したい方に向いている場合があります。
一方で、本体サイズが大きいモデルもあるため、駐輪場や玄関まわり、近所の道幅を確認しておきましょう。
屋外保管になる場合は、雨対策、盗難対策、充電環境も確認が必要です。
タクシー・コミュニティバス・家族送迎
自分で操作する乗り物が不安な場合は、タクシー、自治体の移動支援、コミュニティバス、家族送迎も現実的な選択肢です。
外出頻度が少ない場合は、無理にモビリティを購入せず、移動サービスを組み合わせた方が合うこともあります。
特定小型原付・電動キックボード等
免許不要で使える車両もありますが、車道走行、交通ルールの理解、転倒リスク、保険、ヘルメット、ナンバープレート、自賠責保険などの確認が必要です。
また、16歳未満の運転は禁止されています。
高齢の親御さんにすすめる場合は、体力、反射神経、交通環境を慎重に見極めてください。
スピードが出る乗り物は便利に見えても、歩行者や車との距離が近い道路では危険が大きくなる場合があります。
▼ まずは免許返納後のおすすめ移動手段を確認 ▼

▼ WHILLとシニアカーで迷ったら ▼

▼ WHILLのモデル選びはこちら ▼

【Step 5】導入準備:試乗・保管場所・充電環境を確認する

WHILLやシニアカーは、カタログだけで決めるのではなく、できるだけ実機を確認してから選びましょう。
試乗で確認したいこと
試乗では、次の点を確認してください。
- 親御さんが怖がらずに操作できるか
- 乗り降りしやすいか
- 玄関やエレベーターに入るか
- 近所の段差や坂道に対応できるか
- 買い物や通院ルートで使えそうか
- 家族がサポートしやすいか
- 本人が「また乗りたい」と思えるか
操作方法が合わないと、せっかく購入しても使わなくなる可能性があります。
購入前に試乗や短期レンタルを利用できる場合は、積極的に確認しましょう。
保管場所と充電環境も先に確認する
購入やレンタルの前に、保管場所も確認しましょう。
特にマンションやアパートでは、共用廊下に置けない場合があります。
駐輪場に置けるか、管理会社や管理組合へ確認してください。
また、車体の近くで充電できるか、バッテリーを取り外して室内充電できるかも、モデル選びに関わります。
屋外や半屋外に保管する場合は、雨、直射日光、盗難、いたずら対策も必要です。
▼ 試乗・レンタルの方法はこちら ▼

▼ 保管場所・駐輪場・充電環境はこちら ▼

▼ 納車後の杖ホルダー・レインポンチョ・収納バッグはこちら ▼

【Step 6】制度活用:介護保険・補助金・保険を確認する

WHILLやシニアカーは、購入だけでなく、介護保険レンタルや自費レンタルを利用できる場合があります。
また、自治体によっては購入助成制度が用意されている場合もあります。
介護保険レンタル
電動車いすやシニアカーは、介護保険の福祉用具貸与の対象になる場合があります。
車いすを含む一部の福祉用具は、要支援1・2、要介護1の方は原則として給付対象外になる種目です。
そのため、目安としては要介護2以上の方が対象になりやすいですが、本人の身体状況、生活環境、ケアプランによって判断されます。
要支援1・2、要介護1でも例外的に認められる場合がありますが、利用できるとは限りません。
まずは担当ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してください。
自治体の補助金・助成制度
購入する場合は、自治体独自の助成制度がないか確認しましょう。
ただし、シニアカーや電動車いすの購入補助は全国一律ではありません。
年齢、要介護認定、障害者手帳、免許返納の有無、所得制限、購入前申請などの条件がある場合があります。
ネット上の古い情報だけで判断せず、自治体の高齢福祉課や障害福祉課へ確認してください。
事故への備え
シニアカーやWHILLには、自動車のような自賠責保険はありません。
他人にケガをさせたり、物を壊してしまった場合に備えて、火災保険や自動車保険などに付いている個人賠償責任補償の対象になるか確認しておきましょう。
別居の親が対象になるか、シニアカー・電動車いす利用中の事故が対象になるか、示談交渉サービスがあるかなどは、契約内容によって異なります。
保険証券を見ても分からない場合は、保険会社や代理店に確認してください。
▼ お金と制度の完全ガイドはこちら ▼

【Step 7】生活サポート:買い物・通院・見守りを仕組み化する

免許返納後は、移動手段だけでなく、日々の生活サポートも整えておくと安心です。
特に負担になりやすいのは、次の3つです。
- 重い買い物
- 通院や役所への移動
- 連絡が取れないときの不安
買い物は宅配やネットスーパーも組み合わせる
米、水、日用品など重いものは、ネットスーパー、コープ、宅配サービスを使うと負担を減らせます。
WHILLやシニアカーで買い物に行けるようになっても、重い荷物を毎回運ぶ必要はありません。
本人が行きたい買い物は外出の楽しみにし、重いものや定期的に必要なものは宅配に任せる、という使い分けも有効です。
見守りは家族の安心にもつながる
一人暮らしの親御さんの場合、電話に出ない、外出先で迷う、転倒が心配といった不安が出てきます。
カメラ、センサー、GPS、ホームセキュリティなどを必要に応じて組み合わせると、家族の心理的負担を減らしやすくなります。
ただし、見守りサービスは本人のプライバシーにも関わります。
導入前には、親御さん本人に目的を説明し、納得してもらったうえで使いましょう。
▼ 見守りサービスの比較はこちら ▼

▼ 買い物サービスの比較はこちら ▼

免許返納後に確認したい2つの準備
既存の「免許返納後の2大準備」CTAブロックは、車の扱いと次の移動手段を分けて確認できるように整理しました。
① 乗らなくなる車の価値を確認する
免許返納後に車を使わない場合でも、すぐに売るべきか、家族が使うか、廃車にするかは家庭によって異なります。
ただ、車検・自動車保険・駐車場代などの維持費は続くため、まずは現在の車の価値を確認しておくと判断しやすくなります。
② 次の移動手段を比較する
返納後の移動手段は、WHILL、シニアカー、タクシー、コミュニティバス、買い物宅配など、複数を組み合わせて考えることが大切です。
WHILLを検討する場合は、C2・F・R・Sの違い、保管場所、充電環境、費用を確認しておきましょう。
親の免許返納に関するFAQ
Q1. 親の免許返納は何から始めればいいですか?
A. まずは本人の気持ちを確認し、返納後の移動手段を一緒に考えることから始めましょう。
手続き、車の処分、WHILL・シニアカー、買い物、見守りを同時に考えると整理しやすくなります。
Q2. 免許返納の手続きはどこでできますか?
A. 警察署、運転免許センター、運転免許試験場などで手続きできる場合があります。
ただし、受付場所・受付時間・必要書類は都道府県によって異なるため、事前に都道府県警察の公式サイトや警察署へ確認してください。
Q3. 運転経歴証明書は申請した方がいいですか?
A. 申請しておくと安心です。
平成24年4月1日以降に交付された運転経歴証明書は、運転免許証に代わる公的な本人確認書類として利用できます。
また、地域によってはバス・タクシー・店舗サービスなどの特典を受けられる場合があります。
自主返納から5年以上経過した場合などは交付を受けられないケースがあるため、返納と同時に確認しておくと安心です。
Q4. 免許返納後、車はすぐ売った方がいいですか?
A. すぐに売るべきかは家庭によって異なります。
親御さんが使わなくても、家族が使う可能性や、返納後の移動手段が整っているかを確認してから判断しましょう。
売却する場合は、下取りだけでなく複数査定で相場を確認すると比較しやすくなります。
Q5. 免許返納後の移動手段は何がおすすめですか?
A. 親御さんの体力、住環境、道路環境、外出頻度によって変わります。
WHILLやシニアカーが合う方もいれば、タクシー、コミュニティバス、ネットスーパー、家族送迎を組み合わせた方がよい場合もあります。
Q6. WHILLやシニアカーは介護保険で使えますか?
A. 介護保険レンタルの対象になる場合があります。
ただし、要介護度、身体状況、ケアプラン、対象機種によって利用可否が変わります。
まずはケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してください。
Q7. 返納後に親が外出しなくなるのが心配です。どうすればいいですか?
A. 移動手段だけでなく、外出の目的を作ることも大切です。
買い物、通院、散歩、地域の集まりなど、無理なく出かけられる予定を一緒に作りましょう。
WHILLやシニアカーを導入する場合は、試乗や短期レンタルで本人が安心して使えるか確認してください。
まとめ:免許返納は「手続き」ではなく生活の再設計

親の免許返納は、運転をやめるだけの手続きではありません。
返納後も安心して暮らせるように、移動手段、買い物、通院、見守り、車の扱いまで含めて考える必要があります。
焦って一度に決めるのではなく、次の順番で進めましょう。
- 本人の気持ちを確認する
- 返納手続きと運転経歴証明書を確認する
- 乗らなくなる車の扱いを決める
- WHILL・シニアカー・公共交通などの移動手段を比較する
- 試乗・レンタル・保管場所・充電環境を確認する
- 介護保険・補助金・保険を確認する
- 買い物・通院・見守りを仕組み化する
免許返納は「終わり」ではなく、親御さんが安全に外出を続けるための環境を作り直すタイミングです。
まずは、今どの段階にいるかを確認し、必要な記事から読み進めてください。

なるほど。車を売る前に、移動手段や買い物の方法まで考えておく必要があるんだね。
まずは手続きと運転経歴証明書、それから車の査定とWHILLの試乗を確認してみるよ。

その順番なら安心です。
免許返納は家族だけで抱え込まず、警察署、自治体、ケアマネジャー、販売店、保険会社などに確認しながら進めていきましょう。


