
WHILLのモデルはだいたい決まった。
親父も「これなら乗ってみてもいいか」と言ってくれた。
よし、早速注文しようかな。

その前に、一度実物を試してみるのがおすすめです。
WHILLは便利な移動手段ですが、決して安い買い物ではありません。
カタログ上では良さそうに見えても、実際に乗ってみると、操作感、乗り心地、段差の揺れ、保管場所、充電作業などで「思っていたのと違う」と感じることがあります。
購入前に試乗やレンタルで確認しておけば、親御さん本人も家族も納得して選びやすくなります。
前回の記事で、WHILLの全モデルを比較し、親御さんに合いそうなモデルの候補が見えてきた方も多いと思います。
ただし、WHILL選びはカタログスペックだけで終わりではありません。
本当に大切なのは、親御さん本人が安心して操作できるか、自宅や近所の道で無理なく使えるか、保管場所や充電環境に合っているかを確認することです。
この記事では、WHILLを購入する前に試乗・レンタルをした方がよい理由、試乗できる場所、レンタルの選択肢、そして試すときのチェックポイントを整理します。
【結論】WHILLは購入前に「試乗→必要ならレンタル」で確認しよう
WHILLは、モデルごとに操作方法、サイズ、折りたたみ、走行性能、充電方法が異なります。
そのため、いきなり購入するのではなく、次の順番で確認するのがおすすめです。
| 段階 | やること | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 1. 情報収集 | モデルの違いを確認する | C2・F・R・Sの特徴、保管方法、充電方法 |
| 2. 無料試乗 | 店舗・試乗会・公式窓口で試す | 操作感、乗り心地、本人の反応 |
| 3. 自宅周辺で確認 | 必要なら短期・日額・月額レンタルを検討 | 段差、坂道、玄関、エレベーター、買い物ルート |
| 4. 費用確認 | 購入・自費レンタル・介護保険レンタルを比較 | 初期費用、月額費用、保険、バッテリー |
| 5. 購入判断 | 本人と家族で最終確認 | 本人が継続して使えそうか |
試乗は「乗り心地を確かめるだけ」ではありません。
親御さん本人が「これなら使えそう」と感じられるかを確認する大切なステップです。
WHILL本体のモデル選びで迷っている方は、先に全モデル比較記事も確認してください。
▼ WHILL全モデル比較はこちら ▼

1. なぜWHILLは購入前に試した方がよいのか?

WHILLは家電ではなく、毎日の移動に関わる乗り物です。
カタログスペックだけでは分からないことがたくさんあります。
カタログスペックと体感は違う
カタログに「小回りが利く」「段差に強い」と書かれていても、実際に本人がどう感じるかは別問題です。
たとえば、回転半径が小さいモデルでも、自宅の玄関前やエレベーター内でスムーズに方向転換できるかは、実際に確認しないと分かりません。
段差を乗り越えられる性能があっても、本人が揺れや衝撃を怖いと感じる場合もあります。
ジョイスティックやハンドルの操作感、速度調整、シートの座り心地、視線の高さなどは、本人が体験して初めて判断できます。
自宅周辺の道に合うか確認できる
一定の基準に適合する電動車いすは、道路交通法上、これを通行させている人が歩行者として扱われます。
そのため、歩道を中心に移動することになります。
ただし、歩道の状態は地域によって大きく異なります。
- 自宅前の道がガタガタしていないか
- スーパーまでの道に坂道があるか
- 横断歩道と歩道の境目に段差があるか
- 道幅が狭く、歩行者や自転車とすれ違いにくくないか
- 雨の日や夕方に使う可能性があるか
こうした実際の利用環境に合うかどうかは、試乗やレンタルで確認した方が安心です。
本人の納得感が大切
どれだけ家族が便利だと思っても、使う本人が「怖い」「恥ずかしい」「操作が難しい」と感じれば、購入後に使わなくなる可能性があります。
免許返納後の移動手段としてWHILLを選ぶなら、親御さん本人が前向きに使えるかが大切です。
試乗を通じて、次のように感じられるかを見ておきましょう。
- 思ったより操作しやすい
- これなら買い物に行けそう
- 家族に頼らず少し外出できそう
- 見た目が気に入った
外出時の迷子や連絡が取れない不安がある場合は、GPS見守りサービスを併用する方法もあります。
2. まずは無料試乗で操作感を確認する

最初は、費用をかけずに短時間で試せる無料試乗から始めると負担が少なくなります。
WHILL公式の試乗予約・試乗会を確認する
WHILL公式サイトでは、試乗できる店舗や試乗会の案内が掲載されています。
地域によって、販売店、福祉用具店、家電量販店、自動車ディーラー系店舗など、試乗できる場所が異なる場合があります。
取り扱いモデルや試乗できるモデルも店舗によって変わるため、事前に公式サイトや店舗へ確認してください。
試乗予約をするときは、次の点を聞いておくと安心です。
- 試乗できるモデルは何か
- C2・F・R・Sを比較できるか
- 屋外走行を試せるか
- 家族も一緒に説明を聞けるか
- 介護保険レンタルや自費レンタルの相談ができるか
- 自宅での試乗相談ができるか
必要な場合は、公式サイトや近くの店舗で最新の試乗可否を確認してください。
販売店・福祉用具店でも相談できる場合がある
近くにWHILL取扱店や福祉用具レンタル事業者がある場合、試乗や相談ができることがあります。
特に介護保険レンタルを検討している場合は、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談すると、身体状況や住環境に合うか確認しやすくなります。
ただし、店舗によって試乗可否や取り扱いモデルは異なります。
いきなり訪問せず、事前に電話やWeb予約で確認しましょう。
3. 自宅周辺で試すならレンタルを検討する

無料試乗で感触が良かったら、次は自宅周辺で数日から数週間試せるレンタルを検討しましょう。
短時間の試乗では分からないことも、自宅や近所で使ってみると見えてきます。
短期・日額レンタル
WHILL公式では、旅行や購入前のお試し向けに日額レンタルが案内されている場合があります。
対象機種、料金、貸出期間、配送方法、キャンセル条件は変わる可能性があります。
利用前に公式サイトで最新情報を確認してください。
短期レンタルは、次のような方に向いています。
- 自宅周辺で実際に試したい
- 旅行や外出イベントで使ってみたい
- まずは数日だけ試したい
- 親御さんが本当に乗ってくれるか確認したい
申し込み前には、公式サイトやレンタル事業者で最新の対象機種・料金・配送条件を確認してください。
月額レンタル・自費レンタル
WHILL公式や一部の事業者では、月額レンタルや自費レンタルが用意されている場合があります。
介護保険を使わず、全額自己負担で借りる方法です。
対象機種、月額料金、最低利用期間、途中解約条件、補償内容はサービスによって異なります。
利用前には次の点を確認してください。
- 対象機種
- 月額料金
- 初期費用・送料・回収費用
- 最低利用期間
- 解約方法
- 故障・破損・盗難時の扱い
- 購入に切り替えられるか
以前はドコモの家電レンタルサービス「kikito」でWHILLを借りられる時期がありましたが、kikitoは2026年6月18日にサービス提供を終了しています。
現在は、WHILL公式レンタルや福祉用具レンタル事業者など、利用できるサービスの最新情報を確認してください。
月額レンタルを検討する場合も、公式サイトやレンタル事業者で最新の対象機種・料金・補償内容を確認しましょう。
介護保険レンタル
親御さんが要介護認定を受けている場合、介護保険の福祉用具貸与として電動車いすをレンタルできる場合があります。
ただし、誰でも自由に使えるわけではありません。
利用できるかどうかは、要介護度、身体状況、生活環境、ケアプラン、対象機種によって変わります。
車いすを含む一部の福祉用具は、要支援1・2、要介護1の方は原則として給付対象外になる種目です。
そのため、目安としては要介護2以上の方が対象になりやすいですが、要支援1・2、要介護1でも身体状況によって例外的に認められることがあります。
利用を検討する場合は、まず担当ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してください。
また、介護保険レンタルで選べるWHILLの機種や仕様は、購入用モデルと異なる場合があります。
C2・F・R・Sの購入用モデルと同じものを自由に選べるとは限らないため、対象機種と自己負担額、保守内容を確認しましょう。
介護保険・補助金・自費レンタルの違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▼ シニアカー・WHILLのお金と制度はこちら ▼

4. 試乗・レンタル時のチェックリスト

試乗やレンタルでは、ただ乗ってみるだけで終わらせず、購入後の生活を想定して確認しましょう。
操作・走行性能のチェック
- ジョイスティックやハンドルを直感的に操作できるか
- 発進・停止がスムーズにできるか
- 速度設定を本人が怖がらない範囲に調整できるか
- 曲がる、止まる、後退する操作が落ち着いてできるか
- 自宅周辺の坂道で不安がないか
- よく通る段差で揺れや衝撃を怖がらないか
- 横断歩道や歩道の切れ目で安全に通れるか
- スーパーや病院の入口で取り回しできるか
- エレベーター内で方向転換できるか
乗り降り・姿勢のチェック
- 座面の高さが合っているか
- 乗り降りのときにふらつかないか
- アームレストやステップが邪魔にならないか
- 長時間座っても疲れにくいか
- 足の位置が安定するか
- 視線の高さに違和感がないか
- 服や荷物がタイヤや操作部に巻き込まれないか
自宅・保管場所のチェック
- 玄関や門扉を通れるか
- 玄関前の段差に対応できるか
- マンションのエレベーターに入るか
- 駐輪場や保管場所に無理なく置けるか
- 共用廊下や避難経路に置く必要がないか
- 管理会社や管理組合の許可が必要か
- 雨や直射日光を避けられるか
- 盗難・いたずら対策ができるか
保管場所や駐輪場、屋外保管について不安がある場合は、こちらの記事も参考にしてください。
▼ 保管場所・充電環境はこちら ▼

充電・バッテリーのチェック
- 車体の近くで充電できるか
- バッテリーを取り外して室内充電できるか
- 親御さん本人が充電作業を理解できるか
- 充電ケーブルの抜き差しが難しくないか
- バッテリーの重さが負担にならないか
- 充電し忘れを防ぐルールを作れるか
- 長期保管時のバッテリー管理を確認したか
バッテリー交換費用や5年間の維持費が気になる方は、こちらの記事も確認してください。
▼ WHILL維持費・バッテリー交換はこちら ▼

家族のサポート体制のチェック
- 家族が操作方法を理解しているか
- トラブル時に誰へ連絡するか決めているか
- 外出ルートを家族も把握しているか
- スマホやGPS見守りを使うか
- 緊急時の連絡先を本人が持っているか
- 雨の日や夜間は使わないなど、家族ルールを決めたか
親御さん本人の受容性チェック
最後に一番大切なのは、本人の気持ちです。
次のような反応があるか確認してください。
- 「怖い」よりも「これなら使えそう」が多いか
- 操作後に疲れすぎていないか
- 見た目を嫌がっていないか
- もう一度乗ってみたいと言うか
- 買い物や散歩など、具体的な外出先を話し始めるか
本人が前向きになれない場合は、無理に購入を急がず、別モデル、シニアカー、タクシー、買い物宅配、家族送迎なども含めて考え直しましょう。
5. レンタル後に購入するか判断するポイント
レンタルで数日から数週間試したら、購入するかどうかを家族で話し合いましょう。
判断するときは、次の点を確認してください。
| 確認項目 | 判断ポイント |
|---|---|
| 本人の反応 | 自分から乗りたいと言っているか |
| 使用頻度 | 週に何回使いそうか |
| 行き先 | 買い物、通院、散歩など目的があるか |
| 保管場所 | 安全に置ける場所があるか |
| 充電 | 本人または家族が継続できるか |
| 費用 | 購入・自費レンタル・介護保険レンタルを比較したか |
| 保険 | 事故への備えを確認したか |
| 維持費 | バッテリー、点検、サポート費用を確認したか |
購入だけでなく、しばらくレンタルを続ける、自費レンタルから始める、介護保険レンタルを相談するという選択肢もあります。
売却した車の資金を使う場合も、購入前に費用全体を確認しておきましょう。
▼ 免許返納後の車売却・資金作りはこちら ▼

6. 試乗・レンタル前に用意しておくと便利なもの
試乗やレンタル時には、次のものを用意しておくと確認がスムーズです。
- メジャー
- スマホのメモアプリ
- 自宅玄関・駐輪場・エレベーターの寸法メモ
- よく行くスーパーや病院までのルート
- 段差や坂道の写真
- 保管予定場所の写真
- 介護保険証や要介護認定の情報
- ケアマネジャーの連絡先
- 保険証券や個人賠償責任補償の有無
また、納車後に必要になりやすい杖ホルダー、レインポンチョ、サイドバッグ、ワイヤーロック、車体カバーなども確認しておくと安心です。
便利グッズについてはこちらの記事で整理しています。
▼ WHILL・シニアカー便利グッズはこちら ▼

WHILLの試乗・レンタルに関するFAQ
Q1. WHILLは購入前に試乗できますか?
A. 試乗できる店舗や試乗会が用意されている場合があります。
ただし、地域や店舗によって試乗できるモデル、予約方法、対応時間が異なります。
WHILL公式サイトや近くの取扱店で最新情報を確認してください。
Q2. WHILLを自宅周辺で試す方法はありますか?
A. 短期レンタル、日額レンタル、月額レンタル、自費レンタルなどを利用できる場合があります。
対象機種や料金、配送方法、利用期間はサービスによって異なるため、申し込み前に公式サイトやレンタル事業者で確認してください。
Q3. kikitoでWHILLをレンタルできますか?
A. 以前はkikitoでWHILLをレンタルできる時期がありましたが、kikitoは2026年6月18日にサービス提供を終了しています。
現在は、WHILL公式レンタルや福祉用具レンタル事業者など、最新の利用可能なサービスを確認してください。
Q4. 介護保険でWHILLをレンタルできますか?
A. 介護保険レンタルの対象になる場合があります。
ただし、要介護度、身体状況、ケアプラン、対象機種によって利用可否が変わります。
要支援1・2、要介護1の方は原則対象外になる場合がありますが、身体状況によって例外的に認められることもあります。
まずは担当ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してください。
Q5. 試乗では何を確認すればいいですか?
A. 操作感、乗り降り、段差、坂道、小回り、保管場所、充電作業、本人の怖さや疲れやすさを確認しましょう。
特に、本人が「これならまた乗りたい」と感じるかが重要です。
Q6. 試乗だけで購入を決めても大丈夫ですか?
A. 店舗での短時間の試乗だけでは、自宅周辺の段差、坂道、保管場所、充電環境までは確認しきれない場合があります。
不安がある場合は、短期レンタルや自宅周辺での確認を検討しましょう。
Q7. 試乗やレンタルで家族が確認すべきことは何ですか?
A. 本人が安全に操作できるかだけでなく、家族が充電や保管、トラブル時の連絡をサポートできるかも確認してください。
見守りサービスや緊急連絡方法も一緒に考えておくと安心です。
まとめ:WHILLは「試してから決める」と失敗しにくい
WHILLの導入では、試乗やレンタルがとても重要です。
カタログ上の性能が良くても、本人の操作感、自宅周辺の道、保管場所、充電作業に合わなければ、購入後に使わなくなる可能性があります。
まずは無料試乗で、操作感と本人の反応を確認しましょう。
不安がある場合は、日額レンタルや月額レンタル、自費レンタルで自宅周辺を試してから購入を判断すると安心です。
購入前には、次の順番で確認してください。
- モデルの違いを確認する
- 店舗や試乗会で実物に乗る
- 必要なら短期レンタルで自宅周辺を試す
- 保管場所と充電環境を確認する
- 介護保険・自費レンタル・購入費用を比較する
- 本人が前向きに使えるか確認する
- 家族のサポート体制を決める
試乗・レンタルは、購入を先延ばしにするためではなく、親御さんに合う移動手段を失敗なく選ぶための準備です。

なるほど。勢いで買う前に、まずは試乗して、必要ならレンタルで自宅周辺を試した方がいいんだね。
kikitoはもう終了しているみたいだから、WHILL公式レンタルや近くの取扱店を確認してみるよ。

その順番なら安心です。
親御さん本人が「これなら使えそう」と感じられるかを大切にしながら、試乗、レンタル、費用確認を進めていきましょう。
▼ 免許返納の全体的な流れや、他のステップについて知りたい方はこちら ▼



